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●物価高から ●北京在住のフリーライター ●一足飛びは危険

「物価高から」

帝国データバンクによると、
燃料や原材料などの「仕入れ価格上昇」により
収益が維持できず倒産した
「物価高倒産」は2023年10月に86件発生した。

2023年累計件数は10月まで639件と、
前年(320件)の約2倍に達した。

倒産の要因別にみると、
「原材料高」33.3%、
「エネルギー高」30.5%、
「包装・資材高」29.4%だった。

物価高倒産(定義)=法的整理企業のうち、
原油や燃料、原材料等の「仕入れ価格上昇」、
取引先からの値下げ圧力等で価格転嫁できなかった
「値上げ難」などにより、
収益が維持できずに倒産した企業を集計。

ある社長の話。
決算を締めてみると、
思ったほど利益が出ていなかった。

よくよく調べてみると、
「運送費」「梱包資材」「ダンボール」が
急激に値段が上がっていた。

それに気づかず、
従来通りの「配送費」を顧客に請求していた為、
相当な額の損失をしていたことが判明。

今後は、顧客に対し、
詳細に「配送費」等の金額の上昇を伝え、
配送費を値上げし、損失を解消し、
更に利益向上をつなげる。

またある社長は、
長い期間のデフレで自分自身がデフレマインドになっていた。
これからのインフレ基調に対応して行くには、
しっかり値上げして粗利を確保が大切である。

値上げすることを顧客に指示されるよう、
従来以上に顧客対応をしていき、
また(値上げを許容できる)顧客を選別していくことも重要だと思った。

ランチェスター経営では、
「商品3分に売り7分」という言葉がある。

どんなに商品が良くても、営業力がなければ、
顧客の手元に商品は届かない、買ってもらえないという意味。

違う見方をすれば、
値上げ交渉ができ、
値上げしてでも顧客が商品を買ってもらえることでもある。

「商品3分に売り7分」ができないと、
物価高により粗利益が減り、
最終利益もなくなり、じり貧になる。

コロナ禍で企業は選別され、
コロナ明けの物価高、人件費高で更に企業は選別される。

一つ一つの積み上げが粗利益を確保ができ、
生き残る機会を作る。

インフレのはじまり、
成長の始まりでもある。

 

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