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●戦わずして勝つ ●生産性こそ上げねば ●大器晩成

「戦わずして勝つ」

雑誌「致知」11月号の「企業繁栄の道」というテーマで
南薩食鳥(鹿児島)の徳満義弘社長と
坂東太郎(茨城)の青谷洋治会長が対談。

お互いが共通していることは
「孫子の兵法」の「戦わずして勝つ」を重視している。

青谷氏は、
「小が大に勝つ方法は、
大手とは戦わない、

その土俵に入らない方法で
ずっと外食産業の中でやってきた。

大手とはまともにやったら勝てるはずない。

同じ地域で大手が一番いい立地だったら、
そこから離れて二番手、三番手の立地に出店。

概ね安めの価格を設定する大手に惑わされず、
自分たちの価格を維持、独自路線を貫く。

価格で勝負するのではなく、
良質な食材、調理やサービスに手間暇をかけ、
徹底してこだわる。

大手で人気のある商品を真似しない」。

徳満氏は、
「食肉加工業界の大手と戦っても敵わない。
まず戦わないことが基本。

大手が魅力としない、
得意としない、
そういう市場を創り上げていくことを
細々とした歩みながらも心掛けた。

取り組みの一つが、
種鳥をチルドで輸送するもの。

冷凍で流通するのが常識だったものを
リスクをとって挑戦。

リスクにはチャンスでありメリットと捉える」。

帝国データバンクによる業績の推移。(単位:百万円)

坂東 19/12 20/12 21/12 22/12    19/12 20/12 21/12 22/12
売上 9,152 7,667 7,293 8,229 純利益 243 ▲67 420 35

南薩 20/3 21/3 22/3 23/3 20/3 21/3 22/3 23/3
売上 4,924 4,826 4,964 5,126 純利益  26 26 39 27

自己資本比率 坂東太郎 52% 南薩摩食鳥 21%

コロナ禍の影響もあり、
この数字だけでは明確な事は言えない。

坂東太郎の20/12期はコロナ禍の影響で赤字、
21/3期は支援金で大幅黒字、
22/12期は支援金打ち切りで低収益になったと推測できる。
自己資本52%は立派。

南薩食鳥は思ったほど純利益がないし、
自己資本比率も21%と低い。業界の厳しさを感じる。

生き残るには、
大手と戦わず、自分の土俵を作ることが肝要。

 

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