「企業倒産、3年ぶり増加」という記事。
2022年の日本国内の企業倒産件数が
3年ぶりに前年度を上回った。
原燃料価格が高騰し、
資金繰りが行き詰まった。
21年が「ゼロゼロ融資」の恩恵で低水準だった反動に加え、
物価高や人手不足は厳しさを増し
23年は中小企業などの倒産が増えると予想。
ある小さな会社の社長の言葉、
「確かに資金繰りは大事。
今月の支払い、どうしようかと思うと、
仕事が手につかなくなってしまう。
資金を事前に準備したり、
資金に余裕があって支払いに心配しないことが本当に大事。
そうしないと仕事に集中できない。
現在は利益を継続的に出すことができ、
自己資本の蓄積ができるようになった。
以前は利益が出ると、
節税はどうしようかとかやっていたけれど、
それは(経営の)本質ではないなと思って、
税金は税金で払って、
余計なことは考えず、
顧客作りに力を入れる。
そちらに時間と経営資源を
集中させることを考えるようになった」。
またある社長は、
「いろんな経営の本を読むと、
在庫を多く持つのは良くない。
デッドストックになると説明される。
昔、
自分もそう思っていた。
しかし
コロナ禍において
状況がガラッと変わった。
商品がない。
届かない。
早め早めの在庫を持つことが重要。
在庫がないためにお客さんに心配をかけさせ、
おまけに売上が立たない。
そうならないために、
必要な商品は多めに在庫を持つようになった」。
(デッドストックは、
一見儲かりそうな商品が出てくると、売れるかどうか確認せず、
欲につられて仕入れ、結局顧客の支持を得られず、
売れ残ったものが多い)。
顧客が必要としている商品が在庫にない、
顧客はいるのにサービスを提供する人材がいない。
仕入価格や間接経費が値上がったが、
価格に転嫁できない。
このような会社が厳しくなっていく。
日々先手先手で進めていこう。