「人手不足。人の確保と育成」
ある会社のA社長の話。
「成り行き人間と目標人間」を従業員に話した。
独身時代は成り行き人間だった。
しかし結婚して子供ができたとき、
「このままではヤバイ」と思った。
そこから成り行き人間から目標人間になっていった。
会社を大きくしないと。
そのためには自分が勉強しないといけない。
勉強している人たちを出会わないといけない。
従業員ができると、
いやな上司、いやなリーダーにはなりたくない。
自分を磨くことをやらないといけない。
従業員も、結婚や子供ができるときが転機。
このまま今の会社に居て、大丈夫か(生計が立てられるか)。
ダメだと思ったら転職する。
大丈夫であれば、
今の会社に居て仕事にまい進する。
A社長は独自の社員教育を進めている。
運送会社の話。
運送業は人手不足。
仕事はあるが、断ることが多い。
運転手はキツイ。
さらに事故を起こす危険もある。
そして長時間労働。
それらに見合う対価があるか。
昔に比べ、給料は下がっている。
新しく入る若者は、免許をとっても4トン車は乗れない。
あえてトラックの免許をとってまで運転手になる人は少ない。
人手不足により、
運送会社は淘汰されていく。
労使関係を変えていき、
荷主(顧客)に対する運賃を上げて、
運転手の給料を上げていかないと
人を確保することはできない。
今後、人の確保ができる運送会社が強くなり、生き残っていく。
会社を強くするには、
人の育成が大事なる。
人を採用しても辞めていっては元も子もない。
運送会社の後継者は、
社内の教育・訓練のために業務マニュアルを作成。
それとともに5年先の長期経営計画を構想中。
運転手が家族を持って、
マイホームを手に入れられるごく普通の夢が実現できる。
それが可能になる経営目標とそれを達成する戦略を立てる。
いくら綺麗事を言っても、
同業他社や競争相手よりも
粗利益の補給力が強くなる独自性を確立していなければ、
従業員の夢を実現することができない。
戦略実力と人を育てる独自の社内教育・訓練制度が
生き残りの条件になってきた。