「中国と中国人」
9月26日付朝日新聞、
「中国の映画市場失速」という記事。
米国と肩を並べる規模までに
急成長した中国の映画市場が失速している。
夏休みシーズンの興行収入は前年比44%の大幅減。
ヒット作不足に加え、経済の不調で
消費者の財布のひもが固くなっていることも要因。
同日付日経新聞、
「値崩れ、富裕層の投資細る」という記事。
中国で「バブル崩壊」が話題。
不動産の話ではない。
1瓶数万円の白酒、貴州茅台(マオタイ)酒のこと。
中国を代表する高級酒だが、
半年で2割を超す急速な値下がりに見舞われている。
転売益を得ようとする投資需要の減退。
かつては値上りを見込んで2,3本買って保管。
景気に対する悲観論が強まる。
9月29日付日経新聞、
「韓国輸出企業、対中競争に苦戦」という記事。
中国国内の過剰生産能力と
内需低迷の影響が世界市場に波及。
鉄鋼、石油化学製品、繊維、化粧品等を扱う
韓国の輸出企業が中国の競合企業から
大量の輸出品との競争で苦戦、
市場シェアを奪われている。
9月28日付朝日新聞、
「自由な本作り、日本でなら」という記事。
日本国内で中国人による中国人向けの書店や出版会社が次々と開業。
「将来、この子たちを熾烈な大学入試競争にさらしたくない」。
より良い教育環境を求め、
日本へ一家で移住する中国人は多い。
日本に住む中国人は23年末時点82万人(台湾除く)。
書籍「日本のなかの中国」(中島恵著)の中に、
「多くの分野で中国から日本へやって来た人が活躍している理由は、
中国国内の競争があまりにも厳しすぎるから。
たとえば、卓球で中国代表に選ばれるのは至難の技。
でも日本や海外に行けば、
同じ実力でも第一線で活躍できるチャンスはある。
大学受験も同じ。
中国で真ん中でも海外に行けば上位に行ける。
中国人にとって海外に行くことは、
自分の人生を変える突破口。
(勝ちやすきに勝つ)
私は、
余暇に日本語を外国人に教えている
(代わりに中国語を学ぶ)。
特に中国人はSNSを活用して
中国人経済圏を構築している。
国家はかわからないが、
人はたくましい。
勝てるフィールドを独自で作り上げる。
見習うところはある。