「メガOBはいらない」
11月14日、15日の町コン経営塾小岩校は
土日集中講座の「地域戦略」でした。
そこに中小の銀行のビジネスマンが参加されました。
銀行の社内では、
無定義に「戦略」や「マーケティング」の言葉が飛び交っている。
意味もわからずに言っている。
社内研修では、ファイナンスやコーチングなどはあるが、
「戦略」の研修はない。
アベノミックスが登場する前は、
メガバンクが貸し渋り状態のときは中小の銀行は
活躍する場面が多々あった。
自民党政権になり、アベノミックスが登場し、
日銀が金融緩和をしてからお金がジャブジャブになり、
金余り状態になるとメガバンクが勢いづき、
中小銀行の活躍する場面が少なくなった。
不況時の中小銀行、好況時のメガバンク。
ランチェスター戦略を学ぶといろいろなことが浮かび上がる。
中小銀行と言えども1位の商品がある。
○○○ローンについては市場占有率は40%以上ある。
そのため○○○ローンについては営業しなくても
このローン残高は増えていく。
ところがメガバンクと変わらないコーポレート・ファイナンスは苦戦している。
営業マンの数が圧倒的にメガバンクは多く、圧力を受けている。
経営幹部にメガバンクのOBがずらり。
OBは出身銀行のやり方を中小銀行にやらせる。
メガバンクの商品を中小銀行がマネをする。
営業方法をマネをする。
競争条件が不利な弱者に強者の戦略をやる。
師の竹田陽一はこれを弱者の身のほど知らず、
または「狂者の戦略」と言っている。
地域戦略DVDのテキストに
「地域上の目標」のウエイトが57%、
次に目標を効果的に達成する戦略や仕組みが28%、
これらを実行する戦術が15%。
戦術は戦略に従う。
目標や戦略を間違えると現場の戦術ではカバーできないということ。
戦略の欠如(強者の戦略と弱者の戦略の違いを知らない)は
企業存亡に大きく関わってくる。
弱者は総合化ではなく専門化。