「デッドラインの法則」
2月25日付、日経新聞「スマホOS、第三勢力苦戦」の記事。
スマートフォン(スマホ)向けの基本ソフト(OS)市場で、
米グーグルと米アップルの対抗軸を目指す
「第三勢力」の苦戦が鮮明になってきた。
『ファイヤーフォックスOS』を開発する米モジラは撤退。
米マイクロソフトの『ウインドウズ』や
韓国サムスン電子の独自OS『タイゼン』も低迷が続く。
端末メーカーやアプリ開発者の支持がなかなか広がらず、
『2強』の寡占が一段と強まっている。
米調査会社によると、
2015年のスマホOSの世界シェアはアンドロイドが81.4%、
iOSが16.1%で合わせて98%近くを占める。
米モジラは世界シェア1%に届かず、
「このまま続けても勝ち目はない」と判断。
マイクロソフトのウインドウズの
2015年世界シェアは2%(13年3.6%からダウン)。
「1位が強者の条件を満たすと、
1社で多くの粗利益を市場から吸い上げることになる。
会社は粗利益で生きているので
弱い会社の粗利益が少なくなると
弱い会社の体は徐々にやせていき、やがて死んでしまう。
市場占有率が1位の1/10以下の会社は
1位から強い圧迫を受ける。
こうなるといくら経費を節約しても赤字が出ていき、
やがて倒産する。
これをデッドラインの法則と呼ぶ。
死の線になる」。
米グーグルと米アップルで世界シェアの97.5%。
残りの2.5%を米マイクロソフトや韓国サムスン、米モジラの第三勢力。
第三勢力がデッドラインなっている。
マイクロソフトやサムスンはこれで潰れることはありませんが、
スマホOSに関しては番外弱者。
我々、小規模企業は何を学ぶか。
勝算なきは戦わず。
戦える場所、細く狭い道を見つけ、
そこでトップを目指す。
「鶏口となるも、牛後となるなかれ」。