「お礼ハガキの効果」
顧客戦略の中に、
感謝を態度で示すというテーマがある。
ここでお礼のハガキが登場する。
今は、
ネットの発展と共にメールやSNSが普及している。
ネットの方が瞬時に双方向に伝達できるため便利。
ハガキや手紙は郵便のため手間がかかり、
時差があるため不便。
そのため、
高額な商品やサービスを購入しても、
1枚のお礼のハガキも来ない。
おおよそ、
ハガキを出す会社は100社中1社~3社。
97社~99社はお礼ハガキを出さない。
最近、
お礼ハガキを出し続けている経営者の話。
「ハガキの実践をし始めると、
抜群の効果が出る。
営業で訪問先の責任者にハガキを出すと、
その人から仕事が来る。
費用はたったの62円(切手代)。安い。
620円でもいいくらい。
たかだかハガキ、
でもスゴイ!と実感。
ハガキを出すのは1社~3社だとすれば、
これはチャンスだと思う。
一気に100番から1番になれる可能性がある。
ハガキの最後に魔法の言葉を添える。
そうすると効果は絶大」。
他がハガキを出さないから良い。
差別化になる。
飲食業の経営者の話。
「飲食業界は人材難。
当社は合同会社説明会に参加している。
面接後に採用したい人にお礼ハガキを出す。
だいたい10人中3人~5人ぐらい採用できる。
手書きのお礼状はすごく意味がある。
内定から入社までの期間で、
他社は何もしない。
内定者は来るものだと考えている。
その期間こそ、
人は迷うもの。
脱落者も出やすい。
当社はその期間にハガキを随時出したり、
電話でフォローする。
お陰様で当社には脱落者はいない。
ハガキは繋ぎ止める効果があると思う。
飲食業の採用単価は1人120~150万円と言われている。
当社は合同会社説明会の費用と我々の人件費のみ」。
「絆」という言葉が大事にされている昨今。
人を思いやる人間関係の構築が重要。
今はSNSなどで文字以外にも
写真や動画で瞬時に伝達できる。
本当に便利である。
ただその中で、
人の温もりを感じるのは、直接会うか、
手書きのハガキや手紙になる。
ハガキや手紙は手間隙がかかり、
且つ届くのに時間がかかる。
不便。
人はやらない。
だから
心のこもったハガキをもらった人は心を揺さぶられる。