「アイデアが出ない」
11月4日付日経新聞、「私見卓見」は
アナザーワークス社代表の大林尚朝氏。
(同社は2019年創業の
人材データベース「副業クラウド」を運営。
複業クラウドには
IT(情報技術)やマーケティング、
営業など特定の分野に専門性を持った
約8万3000人の民間人が「複業人材」として登録している)
全国的に起業熱が高まり、
行政の支援等からのサポートが拡充され、
起業がしやすい環境が整い始めた。
最も多い相談が、
「起業したいけどアイデアが浮かなばい」
「ぼんやりあるのだが、具体化できない」。
ほとんどのアイデアは既に世の中に出ている。
「日本初」「世界初」と思いついても、
どこか似たようなサービスが展開されている。
しかし、自分が知らないということは、
まだ当たり前になっていない。
圧倒的な企業がない状態で、
リーディングカンパニーになれる余地がある。
生み出したアイデアに先行者がいるからと
あきらめてしまうのは、
チャンスを手放している。
アイデアを生み出すアプローチは2つ。
1つ目は、プロダクトアウト的発想。
「あったらいいな」という発想。
常にできる理由から探す。
「どうしたら実現するか」を考え、
アイデアを形にする。
2つ目は、マーケットイン的発想。
課題から発想する。
解決しなくてはならない社会課題を捉え、
どのアプローチで解決していくか「言語化」していく。
そして、
アイデアを実現させる上で最も重要なのは「覚悟」。
「このビジネスで絶対にトップをとる」
「自分で日本の社会構造を変える」
といった強い覚悟を決め、磨き続ける。
「覚悟」とは、
経営者自身がその事業領域が好きで、
ずっと没頭し、熱中できるかにかかっている。
どんなに素晴らしいアイデアでも
行動に移さなければ価値はなくなっていく。
私の場合、
「既存の事業」×「新たな知識・スキル」=「新規事業」。
一歩を踏み出すかどうか。
はじめの一歩を踏み出せない人が多い。