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●ニッチ狙い、最高益 ●労働生産性、最低 ●利益を還元する

「ニッチ狙い、最高益」

12月20日付日経新聞、
「静岡のFA大手、ニッチ狙い最高益」という記事。

静岡市のファクトリーオートメーション(FA)大手、
協立電機が業績を拡大。

社員のアイデアなどから次々に開発を進め、
ニッチな需要を取り込む戦略が奏功
(そうこう・目標通り成果が上がること)。

「失敗も財産。研究開発は年間打率2割」。
(23年6月期売上高336、経常利益23、当期利益15、単位:億円)

常に20~30件の開発を平行。
年間開発費は5~8億円
(売上高比1.5~2.4%、経常利益比20~35%)。

1年以内に製品化できるのは2割以下。
多くは5~10年かかる。

開発を進める重要なポイントは、
流行の最先端を後追いしないこと。
先端半導体や5Gなどの市場は魅力的だが、
開発に巨額の投資が必要、
且つ市場の移り変わりも早い。

商機は得意なニッチ分野。
だから「同業他社はいない」。
(オンリーワンということ)。

1社の取引先に依存しない。

自動車産業では、
部品メーカーなどが
「ケイレツ」と呼ばれる自動車メーカー独自の供給網に加わり、
供給先への依存度が高くなる。

協立電機は1社当たりの売上高構成比を
最大3%程度にとどめる。

(特定の1社に依存すると、生殺与奪権を取られる。
「No」と言えなくなる。

更に、取引先が業績不振になると自社も悪くなる。
協立電機はそれを避ける)。

適正価格で売る。
「下請けにはならない」
(自分で値付けができる。下請けは取引先が価格を決める)。

2023年6月期決算によると、
1人当り経常利益3,195千円、
1人当り純利益2,062千円、
1人当り自己資本23,041千円、
損益余裕率(経常利益÷粗利益)37%。

高収益企業である。

ここから小さな会社が学ぶものは、
1.流行を追わない(しかし、時代を読む)。大きな市場を追わない。
2.得意分野を磨く。大手が手を出さない小さい市場(ニット)を狙う。
3.価格を自分で決める。下請けにならない。
4.顧客を分散。特定の会社に依存しない。

 

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