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「伊豆大島、シカ(キョン)に悩む」

11月4日付日経新聞夕刊、
「キョン被害悩む伊豆大島」という記事。

伊豆大島(東京都大島町)の住民が、
シカ科の特定外来生物「キョン」による
特産品明日葉の食害や鳴き声に頭を悩ましている。

強い繁殖力に捕獲が追い付かず、
一時は約7千人いる人口の3倍近い推定2万匹まで増加。

東京都は毎年10億円近い予算を投じ、
捜索にドローンを導入するなど根絶に取り組む。

東京都は2007年から捕獲を開始。
年間千匹弱を捕まえたが、
年に1.2倍増える。

生息数(推定)は
06年の約4500匹から19年には約19,500匹に達した。

網や籠のわななどを広範囲に設置し、
柵で区切ったエリアで
複数のハンターがキョンを追い込む手法も取り入れた。

生息数は減少に転じたものの、
昨年末時点でまだ17,000匹がいる。

今年10月からは、
大手警備保障会社に委託して
ドローンでの捜索を開始、

赤外線カメラで草むらに隠れたキョンの熱源を
上空から探知しハンターに場所を伝える。
毎月一週間ほど実施予定。

似たような話を聞いたことがある。

1700年(江戸時代)、
長崎の対馬で9年かけて
8万頭の猪を全滅させた陶山訥庵の戦略。

その戦略とは、
対馬(島)を9つに分けて、
山の尾根に沿って万里の長城のように
柵(高さ1.8m)を打つ(これを大垣という)。

次に大垣の中を小さい柵
(これを内垣という)を打ち、いくつもつくる。

まず一つの内垣を集中して
猪を攻撃し部分全滅させ、

次に一つひとつ内垣を潰していく。
一年で一つの大垣全域の猪を部分全滅。

9つある大垣内の猪を
毎年一つずつ潰していき、
9年後に猪を全滅させた。

この陶山訥庵の戦略は、
経営における地域戦略に応用している。

市場を広い全域を考えると、
打つ手がぼやけてしまう。

営業の範囲と重点地域を決めて、
そこから着手する。

一点集中すると成果が出やすくなる。
全広域を漫然と営業すると力が分散して成果が出にくい。

キョン退治も16年経っている。
それでも全滅していない。

戦略があるかないかが見える。
ドローンなど文明の利器はあるが、あくまで道具。

「戦略なき経営は無駄が多い」と同様。

陶山訥庵の戦略は、
「分断・細分化」→「一点集中」
→「部分制圧」→「個別撃破」→「全体制圧」。

 

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