「ライフサイクルを読む」
経営計画を立てる上で、
自社の商品対策を考える必要がある。
ポイントは2つ。
重点商品を決めること、
そして商品の幅(最大範囲)を決めること。
利益性を高めるのは、
商品の数や事業の数ではなく、
競争力のある商品があるかどうかで決まる。
それゆえ重点商品を決めることが大事。
但し、
商品には人の人生と同様にライフサイクルがある。
1.導入期、2.成長期、
3.成熟期、4.飽和期、
5.衰退期、6.消滅期。
自社の主力商品はライフサイクルのどの位置にあるか
(主力の顧客が、ライフサイクルのどの位置にいるのか)、
常に意識しておくこと。
製造業の社長は、
「当社は、重点をおく製造技術の決定が重要で、重点目標に対し、
マンパワー・設備を優先的に投入する必要性を認識。
また、自社の強みが活かせるアイテムのライフサイクル、
顧客のシェア・競合状況を常にウォッチしつつ、
他業界への横断的なアプローチを継続する必要がある」。
住宅設備の社長は、
「商品やサービスは、
時代や生活の文化や流行り廃れなどで影響を受ける。
ロングテールで息の長い商品を開発して
小さくマイナーチェンジを繰り返して、
今の時代の売れる商品にしていく事が大事」。
卸業の社長は、
「1位の商品を作るには、
メーカーとのパイプが重要。
コロナ後にメーカーの廃業、縮小が相次いでいる為、
当社の思う商品作りが出来るメーカーを確保する。
その為、
安定的に販売数量を確保できる顧客を多く育てる」。
機械販売の社長は、
「中古機器の販売・買取は、出始めたばかりの業態で、
まだ競合が少ない。3年~5年を掛けて形になった。
導入期から成長期へ。
今後は競合も参入してくる、
今から差別化、特殊性を行うよう革新を進める」。
工務店の社長は、
「今後は1.同じお客様に異なる商品(内装の顧客に外装工事など)。
2.新規顧客に小さな修理など。
1.と2.がサイクルになって回っていく」。
ライフサイクル、強い商品作りを知っていると、
次に何をやるべきか見えてくる。