「社長が経営をしないとどうなる?」
1月12日付朝日新聞、
「ケアワーカーがいなくなる?」という記事。
ケアワーカーの惨状を定期的に特集している。
半年ほど続けた派遣介護職員を追っていた。
「人手不足は想像以上。
正職員は今の状況に疑問を感じる余裕もなく、
目の前の業務に追われている」。
介護のやり方を尋ねると、
「ユーチューブを見て」。
忙しすぎて、
職場の意思疎通も乏しく感じた。
職員に挨拶しても返事がない。
仕事の状況を聞かれることもない。
利用者の「ありがとう」がうれしかった。
介護の仕事が好きになり、契約を更新した。
しかし、
次第に疲弊が募り、働き甲斐が萎えてきた。
何も期待されていないと感じた。
この1月でやめる。
「運営者が責任を持って、
人材確保や働きやすい環境づくりをすれば、
現場の職員もこの仕事への希望が持てるのに・・・。
今のままでは、
職員も利用者も幸せになれない」。
社長が経営をしていない。
経営不在の事業所である。
介護事業者では不思議な事ではない。
私の両親を見送る前に介護事業者に利用したが、
そこもこのような状態であった。
介護事業者の社長は経営を知らない。
戦略を知らない。
故に無駄が多い。
経営を勉強している介護事業者曰く、
「人間関係づくりや環境改善は大事で、
今いる人たちが働きやすい環境づくりを目指し、
新しい人が来てもコミュニケーションの時間を持つことが重要。
介護業界はボランティア感覚で
自分の背中を見てという人が多く、
人を育てる意識が弱い。
介護業界は経営を勉強している人が少ない。
だから倒産も多いし、
間違った戦略で苦境な会社もある。
裏を返すと、
経営を学び戦略を学び、
教育の仕組みを構築していくと
業績はどんどん良くなる。
職場の雰囲気も更に良くなる。
好循環」。
派遣や紹介会社からの雇用が恒常的になり、
高額な経費が経営を圧迫している。
良い会社は人は自ずと集まり、
悪い会社は人集めもカネがかかる。
社長の差でこんなにも違いが出てくる。
(悪い会社は新聞の餌食になる)