「もうコロナ前には戻らない」
7月17日付朝日新聞、
「新規感染最多11万人」という記事。
新型コロナウイルスの国内感染者は16日、11万675人。
今年2月5日の10万4163人が最多だったが、
これを6500人上回り、
第7波の急拡大はさらに続く可能性がある。
ただ、重症者は114人、
第5波の5%にとどまり、
死者も20人で最多327人(2月22日)より
大きく抑えられている。
政府は、
新たな行動制限を行うのではなく、
社会経済活動をできる限り維持する
という基本方針を決定。
つまりウィズコロナ。
当面、行動制限はない。
支援金等もない。
完全な競争になった。
飲食業は大手・中小を問わず、
支援金等を受けて黒字決算。
今まで赤字経営だった
ところも黒字になった。
これからは
ちょっとコロナの感染が増えたから
と言っても支援金等が出ないため、
実力が試される。
もうコロナ前には戻らない。
時は前に進んでいる。
コロナが一時治まったときも
若年層を含め戻ってきたが、
ある層は戻ってこないということもあった。
ある飲食店は
土日の夜はコロナ前にもどっているが、
平日の昼間はさっぱり。
企業淘汰の足音が聞こえてくる。
小さな会社の経営原則の一つ。
強いものを伸ばし、弱いものは捨てる。
強いものは何か。
他より優れているものは何か。
顧客に支持されているものは何か。
足を引っ張っているものは何か。
小さな会社は選択と集中。
前述の飲食店は平日昼間を止め、
夜に集中することも選択肢の一つ。
円安、資源高でコストアップ。
顧客が大企業・中堅企業の場合、
資材高騰のため、
逆に協力会社である中小企業にコストダウンを迫っている。
できることと
できないことを選別する力と
できないことをきちんと伝えることも大切。
中国古典の「易経」では、
すべてものは変わる(変易)。
その変わり方には一定不変の法則がある(不易)。
春→夏→秋→冬。
決して冬→秋→夏→春にはならないと言われている。
今の経済状況に関しても、
すべてのものは変わる。
その変わり方には一定不変の法則があると考えれば、
もうコロナ前に戻ることはない。
新たな変化で
自社の強みは何か問い続け、
伸ばしていくしかない。