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●日本はやらなくても中国はやる ●尊老愛幼 ●元亨利貞

「日本はやらなくても中国はやる」

5月22日付朝日新聞の「何のための五輪」に
元都知事・作家の猪瀬直樹氏が寄稿。

「五輪の開催への支持率は世論の気分で動く。
私が都知事時最初の支持率は低かったが、
ロンドン五輪で日本勢の活躍が刺激となり70%を超えた。

今は賛否が割れているが・・・。(中略)

もし日本が開催できないとなったとしても、
中国は来年の北京冬季五輪を必ずやる。

そうなったときのことを考えてください。
日本は国際的な信用を失い、
国際イベントを開催できなくなるかもしれない」。

中国の言葉に
「長痛不如短痛」(chang tong bu ru duan tong)がある。
長い苦しみより一瞬の痛み。

思い切って決断し、
取捨選択して出来るだけ早く完全に
開放されることを比喩するときに使う。

もう一つ、
「拿得起放得下」(na de qi fang de xia)。
やる時はやる。止めるならスッパリ止める。

複雑な問題にぶつかつた時に客観的になって、
果敢に対処の方法を決めること。
躊躇せず損得を気にしないこという。

知人の中国人は、
中国におけるコロナウイルス対策に関して
これらの言葉を引用して説明した。

一方、日本は短い痛みを選択せず、
長い痛みを選択してしまったと。

日本も当初は短い痛みだと考えていたと思うが、
コロナを退治できなかった。

コロナを壊滅出来ないうち(コロナを生き延びさせた)に
緊急事態宣言を解除せざるを得なかったのだろう。

結果、長い痛みになった。

私は中国古典が好きで(特に論語と孫子)、
中国に畏敬の念を抱いていた。

中国が台頭し、米国を凌駕する勢いがあり、
米国は80年代に日本を叩いた以上のことを
今中国に行っている。

中国を知ることが日本は大事。
そこで知るには言葉から。

中国語を学んで3年目、
ようやく中級レベル。
上級はまだ遠い。

しかし、
わずかながら中国人の思考が解り始めてきた。

猪瀬氏はまたこう言っている。
「まず東京と大阪の大都市圏にワクチンを接種させ、
感染が地方に広がらないようにする。
公平性を欠いた政策だと批判を受けるかもしれない。
メリハリをつけた戦略的対策が大事」。

選挙があるから、
公平性を欠く、
集中戦略は日本では難しいのか。

 

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