平成23年9月8日(木)付、朝日新聞の「経済」欄に
「音響老舗 若者に狙い」「ダンス向け機器 スポーツ用に防水」
老舗オーディオメーカーのパイオニアが、
若者向けの商品に力を入れている。
携帯音楽プレーヤーの普及で、得意のステレオを買う若者が減ってしまった。
パイオニアが若者に人気のダンス向けオーディオ機器を発表する。
パイオニアが狙う客層は、
アップテンポの音楽に合わせて踊る「ストリートダンス」のファン、約400万人。
今年に入って、ダンス向け商品群の共通ブランド「STEEZ(スティーズ)」を立ち上げ、
主力の商品を発表。
ラジカセのような形で、持ち運びができるサイズ。曲の音程をそのままにテンポを変えられたり、
アナウンス付きで曲を再生したりする機能がある。
「市場をゼロからつくりあげたい」と海外を含め2015年3期にブランド全体で売上50億円超を目指す。
パイオニアは1938年設立した老舗、オーディオ愛好家にはファンも多い。
しかし、そうした客層は40代以上の男性が中心。
音楽を聴くスタイルは携帯音楽プレーヤーの普及ですっかり変わった。
ステレオセットの国内出荷台数は
88年度 229万台→10年度72万台。
ラジカセ 89年度609万台→10年度107万台 と激減。
新しいライフスタイルに合わせた製品を生み出すことがカギ」と。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
①商品のライフサイクル。
②経営の3大目標は1.商品、2.営業地域、3.業界・客層・ルート。
客層を若者、そしてダンス向けの若者に焦点を絞った。
その客層に合った商品開発。
これは正に「弱者の戦略」です。
パイオニアに期待したい。