「GAFAに負けない」
1月25日(金)付、日経新聞のコラム「Opinion」から。
東芝が今後力を入れる事業にPOSレジがある。
小売業のEC(電子商取引)比率は、
日本で5.7%。米国でも約1割しかなく、
リアルな世界の市場の方が経済規模は圧倒的に大きい。
東芝のPOS事業の販売シェアは
国内が6割、海外が3割。
POSを握る東芝は、
楽天やヤフーの他、アマゾンより
多くの消費者データが集まってくる可能性がある。
上手く使えば、
リアルの消費経済を束ねるプラットフォーマーになれるチャンス。
ハードウエアの逆襲。
ハードが絡む現実経済の方が規模や勝機が大きいことが多い。
巨大なGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)では
小回りが利かずできないこと、
国、都市の単位でカスタマイズ(個別最適化)が
求められるサービスの市場は確実に広がっている。
ハード事業をネットと関連付けること、
その事業が日本の次の稼ぐ力になる。
1月7日付、日経ビジネスのコラム「企業経営」には、
「IT業界と異なり、製造業は多様なハードウエアとソフトの両方があり、
デファクト(業界標準)をとるハードルは高い。
製造業のIOT (Internet of Things)は、
IT業界のように少数の覇者が支配権を握りやすい世界とは異なる」と。
昨年10月から戦略社長塾土曜隔週に
参加されているシステムエンジニア。
彼は、この勉強会からヒントを得て、
製造業(工場)向けのIOT新製品を開発し、
早々と某製造業(工場)に導入する運びとなった。
「工場現場の問題」⇒「IT技術・知恵」×「ハードウエア(機器)」⇒「問題解決」。
工場は定期的に点検が必要だったために人を配置していた。
新製品は、設置されたハードウエアから
リアルタイムに情報がネット経由で伝わり、
人による日々の点検をする必要がなくなり、
点検における無人化が可能になった。
製造業のIOTに絞ってみると、
製造業(工場)自体が個別性であり、
問題点もまちまち。
確かに一強になりえない。
小規模なシステムエンジニアでも
切り込めるチャンスはある。
三次下請け業者だったのが、元請になれる。