「生き残り」
従業員10人のもの作りの会社Y社の話。
リーマンショック前の顧客は、
大企業メーカーが中心でした。
ところが
リーマンショック後は大企業メーカーが海外展開を重視し、
現地企業との取引が多くなり、
Y社の受注が激減になりました。
リーマンショック前(2006年頃)より新しい顧客開拓のために
毎年東京ビッグサイトなどの展示会に出展していました。
リーマンショック後の顧客は、
中堅企業、中小企業、個人と客層は様変わりしました
(少数の特定大口取引先から多数の小口分散型に)。
「展示会」⇒「技術の説明」(ここであえて名刺をもらわない)。
関心のある会社は必ずY社の「ホームページ」を訪問します。
ホームページから「メール」・「電話」で問合わせが来て、
ここから「商談」に入ります。
Y社が大事にしていることは、
クイックレスポンス。
メールが来たら素早く返事を書きます。
見積は1日空けません。
技術的・物理的に出来ないことは出来ないとはっきり言います。
返事を先延ばしにしません。
相手側の心証が良くなります。
客層は大きく2つに分かれます。
1つ目は、新興国と価格を一緒にしてくれという企業。
2つ目は、技術や仕事に対する姿勢を評価して、
リーズナブルな価格で発注する企業。
前者とは取引せず、後者と取引をしていきます。
強みは、ある特定された技術。
10年間同じ展示会に出展していることから
その技術ではスペシャリストと評価されてきました。
また
キーワード検索でも常にトップページの上位に位置するようにしています。
顧客のニーズの変化が激しい。
顧客から「こんな事ができないか」という問合わせに真摯に対応して、
問題解決に当たっています。
立ち止まったらそこでおしまい。
常に安住はありません。