ブログ版 週刊五十嵐レポート(693号)「革新」
NHKの朝ドラ「マッサン」で、
鴨居商店の大将がマッサンにウイスキーと炭酸を割った新商品を見せた場面がありました。
当時の日本では日本酒が主流であり、
ウイスキーは知らないお酒でした。
そのためウイスキー単独ではまだ日本人には受け入れなれないと考え、
飲みやすいものとして発案しました。
今では、日本のウイスキーは世界でも最高峰のレベルになりました。
一方現在の日本酒はどうなっているでしょうか。
H25年7月~H26年6月までの日本酒の出荷量は
全国で対前年度比98.7%(315.6万石)と4.1万石減少。
但し、
兵庫県・京都府の2大生産地を除く45都道府県では、
対前年度比100.9%と健闘しています。
これは、兵庫・京都の大手日本酒メーカーの紙パックの酒が顧客から嫌われ、
酒好適米を使った各地酒メーカーが評価されていると考えられます。
日本酒と炭酸を割って、レモンを入れる飲み方を提案したり、
25度の濃縮された日本酒を開発して、
「ロックでのむ日本酒」を提案する地酒メーカーも出てきました。
当初はなかなか売れなかったのですが、
販社から720ml以外に小瓶(180ml)はないのかといわれて作り出したら、
売れてきました。
また6年物、10年物といった古酒も出てきました。
従来の日本酒の飲み方とは違うやり方で
今まで日本酒になじみのなかった客層を開拓しています。
日本酒の作り方にも「生酛(きもと)造り」と「山廃(やまはい) 造り」に
こだわる酒蔵も出てきました。
25度に濃縮された日本酒を作る機械は日本に5台しかありません(機械は製造中止)。
となると限られた日本酒メーカーしか25度濃縮日本酒を作ることができません。
つまりオンリーワンになる可能性があります。
日本酒業界は不思議です。
兵庫・京都の大手日本酒メーカーが苦戦しています。
つまり強者が苦戦し、
弱者といわれている地方の地酒メーカーは独自性を発揮して業績を伸ばしています。
常に革新です。
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