ブログ版 週刊五十嵐レポート(691号)「移動時間」
11月13日(木)、
第6期ランチェスター経営戦略セミナーvol.3
「地域戦略」を開催しました。
会社は粗利益で生きています。
訪問型営業の会社でいうと、
営業マンの業務は、「顧客との面談」と「社内業務」と「移動時間」です。
このうち粗利益が生まれるのは「顧客との面談」になり、
「社内業務」と「移動時間」は粗利益が生まれません。
特に「移動時間」はロスにもなります。
1回当たりの取引が小口の会社は、
営業地域を広げるのではなく、
特定の地域に顧客を密集させることにより、
強い地域や1位の地域を作ることが利益性を高めることになるのです。
(移動時間を少なくする)
セミナー参加者から失敗談。
「西東京を営業地域としている建設会社が神奈川県横須賀市の仕事があった。
断らずに受けて、地元の業者に仕事を振ったら、トラブった。
我々が横須賀まで行って、さらに宿泊までして作業を行なった。
結果、大幅な赤字になった。
最初から断ればよかった。
これがあってから、
「重点地域」と「最大範囲」を決め、
行ってはいけない地域を決めた」
「地元を中心に地域を限定して運送業を行なっているが、
昔からの取引があり、遠方の地方に配送しているルートが1つある。
今まで、費用対効果を考えないでやってきた。
ランチェスター戦略を学ぶようになってから
「移動時間」を意識するようになって、調べてみた。
すると赤字ルートであった」
セブンイレブンのセブンカフェはレジでお客さんにコップを渡し、
お客さんが珈琲を入れます。
一方ライバルのコンビニR社は店員が珈琲を入れます。
1日100杯~160杯入れると、
珈琲を入れる作業も相当な「移動時間」と考えられます。
セブンはお客さんが珈琲を入れることで生産性(100円で儲かる仕組み)を高めています。
最大の敵は見えざる移動時間のロスにある!
ということを肝に銘じ経営戦略を練り上げましょう。
週刊五十嵐レポートのエキスが「新・経営の志手帳」です。(アマゾンでどうそ)
★11月2日(日)から町コン経営塾は「組織戦略」がはじまりました。
★12月11日(木)第6期ランチェスター経営戦略セミナーvol.4「営業戦略」が開催されます。
★告知★7年ぶりに小冊子を発行!「新・経営の志手帳」 1000円(税抜き)販売中
㈱五十嵐コンサルティングオフィス
〒133-0051東京都江戸川区北小岩6-21-5
℡:03-3659-7703
東京の下町から中小企業経営者にランチェスター経営戦略を発信する
「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉
★中小企業基盤整備機構 地域活性化支援アドバイザー
★(公財)千葉県産業振興センター支援専門家
(下町:江戸川区・葛飾区・墨田区・江東区・足立区・台東区・荒川区 千葉県:市川市・浦安市・松戸市・柏市・船橋市)
※町コンは㈱五十嵐コンサルティングオフィスの商標登録です。(登録番号第5333913号)