ブログ版週刊五十嵐レポート（674号）「人に罪をつくらせない」 - ランチェスターの法則を学ぶなら五十嵐コンサルティングオフィス

ブログ版　週刊五十嵐レポート（674号）「人に罪をつくらせない」

ベネッセの顧客情報流出事件で、
顧客情報データベースの保守・管理業務を委託されていた
システムエンジニアリングが逮捕。
借金増で生活苦から犯行ではないかと言われています。

中小企業でも社内犯罪はあります。
ある会社で決算の帳簿と資金の出し入れを調べていくと、
経理･財務担当者がお金を横領していたことが
発覚というのが私が経験しただけでも数社あります。

ベネッセの話は別にしても、
中小企業の場合、防ぐことができます。
担当者に任せっぱなしで社長が全く把握していないことが多いのです。

チェック機能ができていません。

よく例にしていうのは、

ここに大金の入った財布がテーブルの上にあります。
最初は財布に触れることもしません。
その後何日間もそのままであると、
人はもらってもいいのかなと思ってしまいます。

財布を置いといて、
盗まれる方が悪いのです。
誰のものか、
誰が監視しているかということを意識させることが必要になります。

稲盛和夫氏は「稲盛和夫の実学」のなかで書かれています。
「人に罪をつくらせない」。
真面目な人でも魔がさしてしまい、
ちょっと借りてあとで返せばいいと思っているうちにだんだんとそれが返せなくなってしまい、
大きな罪をつくってしまう。

これは、管理に油断が合ったためにつくらせてしまった罪でもある。
出来心が起こったとしても、
それができない仕組みになっていれば、1人の人間を罪に追い込まなくてもすむ。

チェック機能を持たせる。
経理と財務（資金の出し入れ）を1人の担当者にしないこと。
経理と財務の分離。
こうすることでダブルェックが働きます。
営業マンの売上代金の回収も当日第三者が入金チェックする仕組みを作ることです。

「人は信じても仕事は任せっきりにしない」

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