「顧客第一主義?お客のいいなり?」
前号でバタビンの話をしました。
バタビン社長は、戦略を考える時間を作らない。
いつまでも戦術だけの経営を行ない、忙しい割りに儲からない、
骨折り損のくたびれもうけ(疲れただけで何のかいもないことの意)。
バタビンはなぜ忙しいのか?
よく観察してみると、
お客に振り回されています。
得意先から「今日、午後一に来てくれ」、
「今日の夕方4時ごろ来てくれ」と
お客のいいなりになっています。
1日の活動計画を立てても、
得意先の一言で計画の全てが壊れます。
活動が非効率的になります。
自分で考えていませんから、
粗利益の生まない移動時間が小刻みに増えてきます。
顧客のために、
顧客第一主義と言えば、
聞こえはいいです。
しかしこちらに主導権がありません。
儲かっている中小企業は、
「主導権」を持っています。
さらに「お客志向」になっているのです。
つまり
「儲かる仕組」=「主導権」+「お客志向」。
お客に対する主導権とは、
お客に注文をもらいにいくのではなく、
お客から「お願いします」と言われた仕事にみを受けるようにすること。
相手の条件や相手のペースではなく、
自社の条件、自社のペースで行なうようにすることになります。
理想です。
バタビン社長は、
「競争相手もいることだし、そんなこと『できない』」と。
そうではなく、「『できる』、どうしたらできるか考える」行動を
とれば変わっていきます。
主導権を握ることができるには、
顧客に対して(競争相手と比較して)有利な仕組を作ることです。
有利な仕組とは、例えば提案力(商品力・ノウハウ)。
提案の「案」の意味は、
計画、着想、調べること、思慮。
着想は心に浮かんだ工夫の意。
提案力はお客の問題を解決する案(創意工夫)を提供すること。
このようなことは競争相手がなかなかできないことです。
最終は、「おたくに任せます」と言ってもらうこと。
「案」を考え出すには「時間」が必要です。
主導権を握るにも
結局「時間」を作らなければなりません。
時間戦略(戦略の研究)なくして、主導権なし(バタビン脱出はなし)。
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