平成23年5月13日付、日本経済新聞の瀬戸雄三氏の「私の履歴書」より
150年の歴史をもつお店での出来事。
3度目の訪問のとき、ご主人が
「あんさんのお辞儀は心がこもってまへんで」
とやんわり言われた。
「白鶴酒造の神足(こうたり)さんを訪ねてみなはれ」という。
白鶴酒造に向かう。ドアをあけたら神足さんがにっこり笑って
「瀬戸はん、おいでやす」。
両手を膝頭にあて、ゆっくりと頭をさげて迎えてくださった。
全身に電気が走った。
自分のお辞儀は形だけだったのだ。
販売店のご主人は、直接お辞儀の仕方を教えるのではなく、
第三者を通じてお辞儀の仕方を若造に示したのだ。
ビジネスは挨拶に始まり挨拶に終わる。
特に余韻が大事なのだ。
●町コン五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
挨拶は原点。相手を認め、自ら心を開く。
危ない会社の見分け方の1つに挨拶があります。
挨拶が出来ていない会社や電話の応対が出来ていない会社は早晩消えていきます。