平成25年1月30日、日経新聞<投資・財務1>「不二家8期ぶり復配 洋菓子事業の採算改善」から経営戦略を学ぶby東京「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉のブログ。
07年に山崎製パンの傘下に入って以降、経営再建が進み、
足を引っ張ってきた洋菓子事業で営業黒字を確保できるメドが立ったことから復配に踏み切る。
洋菓子事業は02年度以降、営業赤字が続いていた。
07年に消費期限切れの材料などを使用していた問題が発覚。
同社では山パンの支援を受け、製造や調達の合理化を推進。
コンビニへの卸販売など販売ルートも拡充した。
こうした取り組みにより、工場の稼働率が上がり採算が改善した。
自社店舗の出店も再び積極化する見通し。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
洋菓子は多品種少量生産。
工場の生産工程等の運営が上手くできていなければ、赤字体質になる。
「店舗」⇒「工場(配合)⇒(成形)⇒(装飾)⇒(検品)」⇒「配送」⇒「店舗」⇒「顧客」
この流れがズタズタだった。
商品のABC分析を行い。
パレートの法則の通り、上位20%の商品が全体の売上の70%~80%。
下位の商品をカット。
洋菓子は人手がかかるので商品をまず絞り込む。
人手から自動化を考える。
生産工程のムダ、ムリ、ムラを解消すること。(ここが実は諸悪の根源)
山パンはこれらを徹底的に指導したはず。
ここ正せば、必ずコストは下がる。
あとは販路。
山パンのコンビニ等への卸売販売を開拓。
今まで店舗の直販だけだったものに、間接販売を加えた。
卸売販売は店舗と違い、設備投資がいらない。従来の配送が使える。ローコスト。
さらに売上がプラスになるので、工場の稼働率は上がる。
工場はローコストになり、売上が上がれば工場の稼働率は上がり、利益体質になる。
これが食品会社の再生のシナリオ。
さすがは山崎パンですね。
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「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉
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