平成25年1月14日、日経新聞＜スポーツ＞「帝京大、史上初４連覇 　誰もさぼらぬ組織の本領発揮」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

選手が毎年入れ替わる学生スポーツにおいて、帝京大の４連覇は金字塔といっていい。

選手に自主性を求め、数年かけて環境を整備してきた岩出監督は
「初優勝と今ではチームの規律に雲泥の差がある」。

２連覇した頃から目的意識の高い選手が集まる好循環が生まれ、
個人の能力に頼らない風土の醸成がチームを常勝軍団に押し上げた。

チームには「前年を超えよう」という合言葉がある。
手本になるのが優勝を重ねる中で先輩が見せてきた努力の姿。
過去の成功体験に裏付けされた「行動の可視化」こそ、
礎となり受け継がれるべき財産だと岩出監督は語る。

「一部の人間が努力する時代から誰もサボらない組織になった」

チームを強化する上で「大学日本一からの逆算」が監督の頭の中にはあるという。
「自分の持ち時間を意識できる子は伸びる」と、
昨春から選手権決勝までの日数をカウントダウンする紙をクラブハウスの玄関に張り、
限られた時間の使い方を選手に考えさせた。

科学的アプローチも以前から重視してきた。管理栄養士やトレーナーが選手の体調を管理。
80分間戦える体づくりを支えてきた。その徹底ぶりは他大学の追随を許さない。

「50年後もつぶれず、みんなが誇れる組織になるように進化したい」。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
帝京大学が4連覇という偉業の成し遂げた。
その背景には強い「組織」があった。
キーワードは「規律」。
規律とは、①人の行為の基準となるもの。②秩序。きまり。③規制すること。（「広辞苑」より）

強くなるためのルール作り。

企業経営におきかえると、
毎期安定して業績を残している中小企業は、この「規律」がある。
一方、業績不振の中小企業はこの「規律」がない。
この「規律」は壁に書いてある「規則」等とは違い、目に見えない。
表に表れるのは、「挨拶」や「きれいさ（整理・掃除・整頓）」、約束を守るなどに出てくる。

スーパースターはいらない。
個の力の集合体で強くなる。
会社も同じ。
再認識しました。

 

 

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