日経「経営塾　カルビー（１）業績回復に挑む」から経営戦略を学ぶｂｙ「町コン」五十嵐

平成24年9月11日（火曜日）、日経新聞経済教室欄「経営塾　カルビー（１）業績回復に挑む」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

カルビーの社外取締役に就いた2008年６月、同年３月期の同社決算書に驚いた。

年４千億円の国内スナック市場で５割近い最大手なのに売上高営業利益率は1.8％。
これは営業利益を売上高で割った指標で、世界の食品大手は15％前後が珍しくない。
経費が過剰なのは明らかだった。

「ポテトチップス」「じゃがりこ」といったヒット商品を抱え、開発力は高い。
経営に手を加えれば再び飛躍する会社だと思った。

純利益は08年３月期まで３期連続で10億円を下回る不振。

会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）に就いて初年度の10年３月期から３期平均で51億円強に押し上げた。
その前の３期平均の4.5倍。13年３月期は75億円を見込む。

統治システムを再構築するため、取締役会の構成を大きく変えた。
社内９人と社外２人を、会長と社長だけの社内２人と社外５人に改めた。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
カルビーは市場占有率50％弱、最大手。
なのに売上高営業利益率は1.8％・・・・低すぎる。
市場50％、最大手であれば、10％以上あってもいいはず。
筆者は、経費が過剰と判断。（危機感の欠如）

まずは統治の仕組みを変えた。
取締役会をスリム化（11人→7人　4人減）と社外を強化。

どのようにして高収益体質に変えたか、今後の展開を楽しみにしたい。

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「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉

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