日経「ワタミ、250円メニュー中心の店舗５年で100店」から経営戦略を学ぶby東京「町コン」五十嵐ブログ

平成24年7月18日（水曜日）、日経新聞企業1欄「ワタミ、250円メニュー中心の店舗５年で100店　強まる節約志向が背景」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

ワタミは低価格居酒屋の出店を増やす。
主力メニューの価格帯を250円に抑えた新店を大都市圏を中心に５年で100店開く。
主力の「和民」より１人当たりの支払額（客単価）が１割ほど安い別の低価格店も同じ期間に400店まで広げる。
ワタミでは東日本大震災後、上昇傾向にあった客単価が今春から再び低下し始めた。
消費者の節約志向が強まると見て出店を急ぐ。

ワタミは低価格業態を主軸にしていく
刺し身や焼き物を中心とした60種類の料理を出す。
客単価は和民より700円安い2000円とワタミが展開する居酒屋の中で最も安い価格帯のチェーンにする。

料理の内容によっては税抜き490円の商品も用意するが、
刺し身などメニューの半分以上を250円に設定。全体でも８割が290円以下で注文できるようにする。

価格を抑えるため店舗面積を130平方メートル前後と小型にしてビルの空きスペースを活用しやすいようにする。
和民と比べ出店費用は半分の約4000万円。メニューも３分の２に減らし少人数で運営できるようにした。

居酒屋各社が低価格店の出店を急ぐ背景には消費者の節約志向がある。
国内で約630店の飲食店を展開するワタミの既存店の客単価は３月以降、
４カ月連続で前年同月を下回っている。

新生銀行の12年の調査によると、会社員が１回に払う飲み代は2860円。
調査を始めた1999年以降で最低の水準だった。
夏のボーナスの支給額が減った企業も多い。消費増税を見据え家計の防衛意識も高まりつつある。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
大手居酒屋チェーンは多店舗化して業績を伸ばしてきた。
そのために、均一性を維持していく。
デフレが再度堅調になってきたことで、低価格帯のオペレーションを強化していくことになる。
大手はこれでいいのかもしれない。大衆市場（大市場）に合せていく。

一方中小零細の飲食・居酒屋はどうするか？
低価格では厳しい。
価格以外のもの。
「味」「食材」「雰囲気」「おもてなし」「居心地」等で勝負する。

くれぐれも「ワタミ」のマネをしてはいけない。

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