日経「息吹き返すＣＤ販売店で歌手とつながる」から経営戦略を学ぶby東京「町コン」五十嵐ブログ

平成24年7月12日（水曜日）、日経新聞トップ欄「息吹き返すＣＤ販売店で歌手とつながる」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

タワーレコードは大型店を相次ぎ増床している（東京都新宿区の新宿店）
イベントの参加にはＣＤ購入時にもらえる入場券が必要な場合が多い。
同店は４月に会場の定員を400人に倍増したが、
平日も土日もほぼ満杯。

人気歌手が登場する日は２カ月先まで予約で埋まる。
イベントの集客効果で５月のＣＤなどの売り上げは前年同月比７％増えた。

インターネットサービスの拡大が加速するなかで、音楽ＣＤの販売が息を吹き返している。
一時はネット配信に客を奪われ、
日本のＣＤシングル出荷額は2002年から09年にかけてほぼ半分の341億円まで落ち込んだ。

ところが10年に９％増とプラスに転じると、
11年には16％増の432億円まで回復。
世界全体の音楽ソフト販売がこの５年で半減したのとは対照的な動き。

日本だけでなぜＣＤが復権したのか。

反転のきっかけは「ＡＫＢ48」の特典付きＣＤ。
「握手券」などをセットにする販売手法は、
ほかの歌手にも広がり、店頭でのイベントを組み合わせる仕掛けに発展。

「店でイベントを開催すると、その歌手のＣＤなどの売り上げが普段の数百倍に膨らむ場合もある」

消費者が実際に足を運んでくれるのが店舗の強み。
ネット配信にできないサービスを提供できる。

テレビなどに登場しない若手アーティストなどの魅力を店頭で紹介。
ファンと歌手をつなぐ接点の役割に徹し、その後のＣＤ販売に結びつければいい。

「リアル」の特性を生かし勢いづくＣＤ店。だが、ライバルのネット配信も進化している。

消えゆく運命とされたＣＤ店が完全に息を吹き返し、
確たる地位を固めるには、ネット配信に負けない魅力をさらに磨く必要がある。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
弱者の戦略である「接近戦」。
昔、新人歌手はレコード店周りをしていた。街頭で歌を歌うことも。
地道に自分の歌を広げていった。

ネット配信は「間隔戦」。強者の戦略。著名な歌手、有力なタレントしか登場できない。

記事にも書かれていたが、転機はAKB。
AKBの登場は、秋葉原からすぐに会えるアイドルとして出てきた。「接近戦」。
今でこそ、メジャー（強者）なAKBではあるが、当初は「弱者」の接近戦。

弱者は「会う」こと。直に会って、わかってもらうこと。

CDショップでは、ライブをやること。「接近戦」。
手間隙はかかる。

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