日経「連続最高益秘訣を語るエスエムエス」から経営戦略を学ぶby東京「町コン」五十嵐ブログ - ランチェスターの法則を学ぶなら五十嵐コンサルティングオフィス

平成24年6月14日（木曜日）、日経新聞投資・財務欄「連続最高益　秘訣を語る　エスエムエス」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

2012年３月期まで８期連続の増益を続けてきた。
なぜ、インターネットを使った介護や看護師の人材紹介に着目したのか。

諸藤周平社長

「そもそも介護の人材紹介がなかった。
それまでは地域ごとに折り込みチラシなどで求人するしかなく、
ネットを使った効率的な求人の需要が増えると考えた。

看護師も医療の高度化に伴って絶対的に人手が不足しており、
介護で培ったノウハウが生かせる」

前期の売上高経常利益率は20％と高い。

「ネットを使うので人件費を抑えられる面もあるが、交流サイトを運営することで、
サイト上で就職フェアなどの案内を紹介できるので広告宣伝費を削減できる」

今は看護師向けの人材紹介が収益の約７割を占める稼ぎ頭だが、
ネットの人材紹介は参入障壁が低いのでは。

「その通り。そのため、他社がまねできないサービスを増やして競争力を高めている。
例えば、昨年は看護師向けの通販会社を買収。
ナース服などは病院から支給されるが足りない。
看護師のシフトは不規則なので利便性が高いサービスは受け入れられる」

「医療情報サイトの運営会社に出資し、
看護師向けの出版社を買収。
就職フェアも手掛け、運営する看護師ら向けの交流サイトを中心に、
日常的に接点を増やしている。
単なる人材紹介ではなく、情報インフラ会社としてサービスを蓄積してきた」

「介護保険の請求システムを自社開発し、一般的に月３万円程度かかるシステム料を月1980円から提供。
会員の事業者数は１年で約２倍の7600まで増えた。
2015年３月期までに給与計算サービスなど業務システムを整えて、収益を多様化させたい」

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
そもそも介護の人材紹介がなかった。地域ごとの折込チラシしかなかった。
ネットを使ったものがなかった。→そこに市場がある。需要がある。
だれもやっていない。→競争相手はいない、「戦わすして勝つ」領域。市場の創造。

介護から看護師へ。
商品・サービスに新たな業界（看護師）へ展開。

看護師の周辺サービスを拡大。

介護や看護師といった専門分野に特化。部分1位主義。
総合化ではない。
一つのものに秀でると強い（収益力のある）会社になることを学ぶ。

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「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉

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