平成24年6月7日(木曜日)、日経新聞企業1欄「新興国に成長の軸足 富士フィルム」から経営戦略を学ぶby東京「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉のブログ。
富士フイルムホールディングス(HD)の社長が交代する。
写真フィルム市場の急減を受け事業構造の転換を進めた古森氏からバトンを受ける
中嶋氏は、新興国市場に成長の軸足を移す。
富士フイルムの2012年度の連結業績は売上高が前年度比8%増の2兆3700億円、
純利益が49%増の650億円となる見通し。
売上高に占める中国やロシアなど新興国市場の比率は11年度で16%にとどまっており、
「成長の柱は新興国」とみる。早期に同比率を20%超に引き上げる方針。
テレビ市場の低迷でこれまで収益を支えてきた液晶パネル材料の需要が減退しており、
新規事業開拓への取り組みも引き続き必要。
古森氏の最大の功績はフィルム中心の事業構造から転換を果たしたこと。
かつて国内の写真フィルム市場で7割のシェアを握り、
古森氏が社長に就任した00年当時は営業利益の約3分の2を稼ぎだしていた。
00年から年率25%のペースで需要が減少。
新規事業の育成が急務となった。
デジタルカメラや液晶パネル材料を育成する一方、
フィルム生産で培った技術を医薬・医療分野に転用。
社長在任中に計約6500億円のM&A(合併・買収)を手掛けたが、うち医薬・医療が半分近くを占めた。
11年度の売上高は00年度比で1.5倍の2兆1953億円となった。
写真フィルムの売上高比率は1%以下にとどまる。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
企業にとって今日行うべき仕事は3つある。
・今日の事業の成果をあげる。
・潜在的な機会を発見する。
・明日のために新しい事業を開拓する。
(「創造する経営者」P.F.ドラッカー)
まさに経営は(顧客・市場)の創造。
常に機会に焦点をあてる。
ギャップ、ニーズ、予期せぬ成功や失敗から機会を発見する。
そこからイノベーションが生まれる。
今後はアジアに軸足を移す。
まさに成功した富士フィルム。失敗したコダック。参考↓↓
日経新聞から経営戦略を学ぶ「コダック破産法申請」H24.1.20
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「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉
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