平成24年5月10日（木曜日）、日経新聞企業一面欄「法人税納付　大手銀行が再開」から経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

大手銀行が2013年３月期にも相次いで法人税の納付を再開する。
11年３月期に10年ぶりに再開した三菱東京ＵＦＪ銀行に続き、
今期は三井住友銀行が15年ぶり、りそなホールディングスは18年ぶりに納める見通し。
みずほフィナンシャルグループも傘下銀行が今期から再開。
不良債権処理に伴う赤字で多額の繰越欠損金を抱え、
法人税を長年免除されてきた銀行の経営がようやく正常化する

＜繰越欠損金＞
企業が年度をまたいで持ち越す損失のこと。
決算で赤字（欠損金）が出た場合、翌年度以降に持ち越して黒字（課税所得）と相殺できる。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
財務戦略。
私は毎年、船井総研主催の「財務体質強化セミナー」の講師をさせていただいているが、
必ずこの「繰越欠損金」の話をする。
これは赤字も貯金のうちということ。
赤字決算をしなければ、利益を計上し、法人税を払うことになる。
欠損金を活用するとその期が利益が出ていても、相殺してもまだ欠損金が上回っていたら、
法人税を支払わなくてもすむ。
税率が40％であれば、その分資金が社外流出しなくてすむ。

企業再生をする場合、
この繰越欠損金が活用できるかどうか検討する。
それほど繰越欠損金は大切。

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「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉

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