日経「ネット通販戦国時代・専門店台頭、再編の足音」から経営戦略を学ぶby東京「町コン」五十嵐ブログ

平成24年5月2日（水曜日）、日経新聞企業1欄「ネット通販戦国時代・専門店台頭、再編の足音」から
経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉のブログ。

百貨店やコンビニエンスストアを上回る10兆円市場に膨らんだインターネット通販。
だが高成長市場を狙うプレーヤーは多い。

楽天など総合サイトと専門性の高い新興勢力の攻防は激化、
既存の小売業大手やメーカーも開拓を狙う。
勝ち残りのカギは何か

市場拡大が続くネット通販だが、
勢力図は徐々に変わりつつある。

多様な商品を扱うモール型サイトなどの「総合店」では
楽天と米アマゾン・ドット・コムの2強体制が確立。
それぞれ取扱高1兆円、5000億円と他社（ヤフー3000億円）を引き離す。

大手の手の届きにくい分野で「専門店」が台頭しているのが最近の特徴。
衣料品では「ゾゾタウン」のスタートトゥデイ。
食品では有機野菜を売りにするオイシックス。
日用品ネット通販の爽快ドラッグ。

大手も伸びる専門店を無視できない。
楽天はファッション専門通販に本格参入、
今夏には食品宅配の専用サイトも立ち上げる。

ヤフーはアスクルと提携した。

新たなサービスで顧客を掘り起こす新興勢力と、
資本力を生かして対処を急ぐ大手。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
総合化は「強者の戦略」。
楽天は強者の戦略で「即応線」（いわゆるマネ）で対処。

ゾゾタウンは一点集中（衣料品）で1位。弱者の戦略で部分1位になった。

ネットの世界でも法則は通じる。
強者は総合化だが、総合の中に穴（弱点）がある。
弱者はその穴（競争の空白地帯）に戦術力を集中投下。

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