平成24年4月28日(土曜日)、日経新聞企業総合欄「『カルピス』アサヒに売却」から
経営戦略を学ぶby東京「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉のブログ。
昨日に引き続き、カルピスの話。
味の素が傘下の飲料大手カルピスの全株式をアサヒグループホールディングスに
売却する最終調整に入った。
味の素は2012年3月期、連結営業利益が過去最高益になったもよう、ほぼ無借金。
それでもブランドのあるカルピスを売却するのは食品メジャーに脱皮するため。
味の素の中では利益率が低いカルピスを手放し、
調味料など競争力の高い分野への投資を厚くする。
カルピスの売上高は2007年に味の素が完全子会社化して以来、ほぼ横ばい。
2011年3月期営業利益は45億円(前年度比52%増)
2011年4月~9月期も増益を確保、業績は堅調。
飲料の経営環境は厳しい。
小売業の寡占化も進み、メーカーの幅広い商品を提案できる総合力が問われる。
大手の専業飲料メーカーとの差が開いてきた。
飲料を本業とするアサヒには有力な武器になるが、
味の素ではこれ以上、ブランド価値を高められない。
カルピスで得た資金を主力の調味料や家畜の飼料原料など
アミノ酸を基盤とするコア事業に振り向ける。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
選択と集中。
味の素の事業の中にも強い事業と弱い事業がある。
一番になる可能性のある事業に経営資源を投入する。
弱みは捨てる。
トップの決断。
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「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉
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