平成24年4月12日(木曜日)、日経新聞投資・財務欄「ソニー、見えぬ稼ぎ頭」から
経営戦略を学ぶby東京「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉のブログ。
ソニーは2012年3月期で4期連続で最終赤字を計上するなかで
「テレビの黒字化や営業利益率目標などで市場を裏切り続けてきた」
そもそも将来の稼ぎ頭は何なのか、
という根本的な疑問も市場では根強い。
ソニーに対して機関投資家は
「もうかる分野にどう経営資源を集約していくのかが見えない」
と口をそろえる。
2011年4月~12月の事業別の営業損益をみると、
ソニーで黒字なのは金融、音楽、映画と、
本業である電機以外の事業だ。
パナソニックはデジタル家電は赤字だが、
稼ぎ頭の白物家電を中心に環境事業に経営資源を集中する方針。
12日には平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)が出席する経営方針説明会を開催する。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
「ソニー」という名前は今でもブランド。
赤字の本業の中で輝いているものはあるはず。
参考にするのはIBM。
IBMはハードであるコンピュータを売ってはいない。ソフトである。
ソニーの原点は何なんだろうか。
会社設立の目的
一、 真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
一、 日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動
一、 戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用
一、 諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化
一、 無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進
一、 戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供
一、 新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化
一、 国民科学知識の実際的啓蒙活動
経営方針
一、 不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、
いたずらに規模の大を追わず
一、 経営規模としては、むしろ小なるを望み、
大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、 極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、
量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。
また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、
他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う
一、 技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、
絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。
以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、
資材の獲得等を相互扶助的に行う
一、 従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る
一、 従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、
一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ
一、 会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、
また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、
会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ
(ソニーのHPより)
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