中国に対する過度の依存を修正すべく、日本の多くの企業はチャイナ・プラス・1としてのベトナムを注目しています。安い人件費、国民の半分以上が30歳未満という若い国、まじめで勤勉に働く労働者、強い親日感情等々の資質に恵まれ「製造拠点」としてのベトナム。
最近では、国民所得の増加が続いた結果、8700万人の人口を有するベトナムは「販売市場」としても熱い視線が注がれています。
将来ベトナム、東南アジア等に進出を検討している方々、百聞は一見にしかず。
視察する前に、参加者に視察の目的を訊いてみました。
「今後、海外展開のあり方を検討するにあたり、
成長が見込めるベトナムの現状を視察する良いタイミングでした」
「ベトナムとの商いの拡大」「今後の我が社にとってのビジネスの糸口を見つけたくて」
「中国に続く国を見てみたいと思った」「現場を見ること。進出の障壁、ニーズを知りたかった」
「投資及び法的な制度上の実際を知るため」
【日程】
21日
(午前)ベトナム計画投資省外国投資庁 ホアン長官、シニア投資アドバイザー辻尾氏、
JICA中小企業政策実施アドバイザー笠井氏、
(昼食)辻尾氏、笠井氏、
(午後)ジェトロハノイ守部所長、
(夕食)ハノイ大学講師千野税理士
22日
(午前)VE&JA(エアコンサービス)角田社長、
(昼食)角田社長、
(午後)ベトナム職業訓練校(アイム・ジャパン)日隈所長、
タイロンアパートメントファクトリー(住友商事)清水所長、
(夕食)日本食レストラン経営、三木社長
23日
(午前)投資アドバイザー森本氏、森本麻由弁護士、
(昼食)森本氏、森本弁護士、
(午後)ペンタックス・ベトナム小林社長、
ツクバ・ダイガスト・ベトナム大野社長、増渕マネージャー、
(夕食)辻尾氏
視察を終えて、参加者の感想です。
「志を持たないとベトナムでは商売できないと思った。
自国の習慣を当たり前に思ってはいけない」
「ベトナム人の人間性や考え方がよくわかった。ベトナムでのビジネスは本気でやらないといけない」
「来る前と帰るときでは印象が異なり、多少時間がかかっても慎重に検討した方が良いと感じました」
「進出企業の日本人は命懸けですごいと思った」
「郷に入ったら郷に従え。但し、日本人としての誇りは持つこと」。
「以前よりベトナムに出てみたいと考えていたのですが、具体的な知り合いの1人もいない中、
何からはじめてよいやらわからない状態でした。ツアーで今後のプランが頭の中に出てきました」
「1人ではわからない事が多く、今回のツアーでよかったと実感したのは、色々な人、
コネクションが出来た事と、次にどのような行動をすれば良いかの基本が出来ました」
「1人の旅ではとても出来ない良い経験ができた」
「ベトナムで経済活動をされている日本人経営者と面談の機会を与えていただき、
大変参考になった。平均年齢20代の若々しい国、急成長中の社会に、
日本にはない可能性を感じることができました」
乗り越える課題はあります。しかしながらベトナム人は、
条件付ですが勤勉であり、親日派が多くいます。
日本人の方から対話をしていくことによって課題は克服できると思います。
日本とベトナムは今後も親密になっていくことでしょう。