平成24年3月6日（火曜日）日経新聞スポーツ欄「スポートピア　工藤公康」から
経営戦略を学ぶby東京「町コン（町医者的経営コンサルタント）」五十嵐勉

1982年、西武にドラフト6位で入団。
食事から練習まで基本をみっちりと教えられた。
「管理野球」とも言われたが、
あの野球が今でも自分の基礎になっている。

82年から移籍するまでの13年間で西武のリーグ優勝は11回。
常勝と呼ばれたが、そこには”嫌われ役”がいた。

広岡監督時代ならヘッドコーチの森さん。
森監督になった後は黒江さん、近藤さんの各コーチがその役目を負った。
彼らはどんな時でも人をほめたりしない。
わざと嫌みを言うことで発奮させ、能力を引き出していたのだと気づいた。

勝負の世界は白と黒しかない。
強き者になるためには、自分自身が理解できずとも、
やらされ、やり抜かなければいけないこともあると覚えてほしい。

能力は他人に引き出してもらわねばどうしようもない場合がある。
潜在能力は窮地に立たされなければ出し切れず、気づいたら、”時すでに遅し”ということがある。

嫌がられるとわかっていてもそれを言うのが監督たちの仕事。
決して選手から好かれることが大事だとは思わない。

●「町コン」五十嵐勉（五十嵐ダルマ）
私が以前在籍したコンサルティング会社には嫌われ役がいた。
彼はナンバー2。在籍中はよく彼と喧嘩をした。（私が生意気だっただけ）
しかし、独立してからふっと思ったことがある。
多くの中小企業を見てきましたが、嫌われ役と本当の意味での社長の右腕がいない。
そのとき彼の会社における重要性を理解した。
だから在籍中のコンサルティング会社は強かった。もうその彼も今年で退任。お疲れ様でした。

これからの中小企業はこの”嫌われ役”である「社長の右腕」育成を考えなければいけない！

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