平成23年8月18日付、日経新聞「企業総合」欄に
「衣料・雑貨 中国依存下げ」「生産比率50%以下に」
「人件費高騰 東南アジアにシフト」という記事。
衣料品・雑貨各社が中国の生産比率を大幅に下げる。
青山商事や良品計画はそれぞれ現在75%、60%の中国比率を3年後をめどに50%以下にする。
この1~2年で中国の人件費が2倍高騰したことを受け、
他の衣料・雑貨企業も東南アジアを中心にさらに人件費が安い地域に生産をシフトする。
青山商亊はベトナム、ミャンマー、カンボジアに加え、
今年度中にインドネシアでもスーツの委託生産を始める。
TSIホールディング傘下の東京スタイルが10億円を投じ8月にベトナム中部のフエに
縫製工場を着工。
縫製拠点を中国以外に移し始めた。
縫製以外の工程では中国依存はしばらく続く。
衣料品の生産工程は糸から生地をつくる「機(ハタ)」と
生地を縫製する「縫い」に大きく分けられる。
縫いもハタもできるのは中国しかない。
●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
墨田区にあるアパレルの社長曰く、「ハタができるのは中国しかない。日本でも少なくなった」
「縫製は一部ベトナムで行っている。ベトナムにはいい生地がないから、生地は日本から持っていってベトナムで縫製する(関税の恩恵でベトナム)」
7月下旬にベトナム・ホーチミンの縫製工場を見学して、社長にインタビューしたところ、
「中国に進出する事は考えていない。なぜなら勝てないから。生地も豊富で技術力が違う」
今後は中国以外に進出する場合、技術支援が大事になる。