日経ビジネス(2016.01.25)の「敗軍の将、兵を語る」は渡邉美樹氏(ワタミ創業者)。「業績悪化の根本原因は、(ブラック企業というレッテルよりも)むしろ分社化にある。私はワタミの持株会社化を進め、事業子会社を設立し、育ててきた役員たちを社長に就任させました。これが大失敗でした」。
ランチェスター「組織戦略」DVDテキスト、「分社経営の功罪」(p122)に、「社長の中には、分社経営に関心が高い人が多い。分社の元祖はデュポン社(1920年)。1年後にGMが採用。GMが採用したことで世界中に広まった。1事業部に1万人以上いたことを決して忘れてはならない」
分社化することで、全体最適が部分最適になって、全社的には弊害が起きます。組織の壁。組織は複雑にするより簡単・シンプル(組織の階層を少なくする)に。分社長にするれば社長の役割ができると考えてしまったのでしょう。渡邉氏は再登板しないといっています。本来ならここはやってもらった方が再生すると思います。ホンハイのトップ同様、非常時にはオーナーシップが必要。