「トイレが届かない」
3月11日、世界保健機関(WHO)は
世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて
「パンデミック(感染症が世界規模で同時に流行する)とみなせる」と表明。
人の行き来がほぼ鎖国状態になった。
さらに生産が止まっている。
モノが届かない状態。
水道業A社長、
「既に2月中旬以降
TOTOは商品(トイレ)の生産が遅れることを発表した。
大手卸売業者に買い占められ、商品がない状態。
リクシル、パナソニックも同様。
私は受注先の分は確保できているが、
新規は受けられない」。
工務店B社長、
「リフォームの仕事はほぼ終わったが、トイレだけが未納。
調達できていない。
お客にコロナの影響を伝え、理解してもらっている。
引渡しが終わっていないので代金は回収できていない」。
行きつけの繁盛店の新宿イタリアンレストランは
昼も夜も客足は半減。
食べに行くというより、応援に行くという感じ。
レストランの社長、
「2月は前年度をキープしたが、
3月は今現在前年度比30%減。
自己責任型の顧客が2,3人で来店。有難い。
昨年12月から
FL(材料費・人件費)コストを改善していたおかげで、
なんとかトントンでいけそう」。
3割減なら御の字。
上場企業も直撃。
ティーケーピー(貸会議室サービス)は株価64%減(3/13)。
自己資本比率10.5%。有利子負債733億円。現金119億円(前期)。
エイチアイエス(旅行・ハウステンボス)は株価54%減(3/13)。
自己資本比率14.7%。有利子負債2,684億円。現金1,914億円(前期)。
財務体質が脆弱な上場企業は
決して安全ではない。
まずは現金。
社長塾に参加されている会社は、
不測の事態に備え、
現金(内部留保)を多めに持っている。
それでも安心料として
江戸川区(自治体)の
「ウイルス緊急対策融資」1,000万円を申請している。
現金を多めに持っていれば、
あわてずに普段できなかったことができる。
製造業C社長は、
今は得意先に訪問することも禁止状態なので、
社内で営業マンを集めて、
自らインストラクターになって社員研究を行った。
当面お金を潤沢にして、
やるべきことをやっていく。
終わりは来る。